第2話
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住宅ローンさえ組めれば、誰でもマンションは買えると思います。
でも問題なのは、 住宅ローンが組めるのか? ではないでしょうか。
私もこのローンについては本気で悩むことになりました。
何故なら、もしかしたら住宅ローンが組めないかもしれなかったからです。
住宅ローンを組むことはできるのか!?
その頃の私は、地方にある中小企業のいち営業マンでした。
30代で中途入社をし、既に数年は働いていましたが、一向に出世をしないダメ営業マンです。
細々と結果は出るものの、決してエリートと呼べるようなものではなかったので、いつもギリギリの線で仕事をこなしていました。
そんな私も何とか付き合っていた彼女と結婚ができ、安月給でしたが夫婦で少しづつ貯金を貯めました。
もちろん数年しか経っていないので多くは貯まりません。
一括でマンションを購入することはできませんでした。
そこでローンという手段が出てくるわけですが、私には心配なことがありました。
その心配というのは、僅か数年前に私はある程度の借金を抱えた、という経験があったことです。
この借金は、いわゆるサラ金と呼ばれるところから借りたものでした。
もちろん毎月の返済は一度も怠りませんでしたし、結婚直前に全て返済は終わっていました。
普通に考えれば、ローンの経歴に傷があるわけではないので、まったく問題がないような状況に思えます。
しかし、私は営業マンでしたので、その辺りの裏情報を少しだけ聞いていました。
ローンの裏情報!?
営業マンとして高額商品を売ると、お客さんはローンを組みます。
このローンもお客さんによっては通らないことがありました。
もちろんお客さんの個人情報を教えてもらうことはできません。
ただ噂として聞いた話の中に、たとえ経歴に傷がなかったとしても、サラ金でお金を借りたという経験がある人は銀行でローンを組むことは難しい、ということでした。
これは、あくまで当時の状況によるものであり、たまたま聞いた噂ですので、絶対的に確実な話ではありません。
ただそれが私には強烈な印象として残り、しっかり返済も終えていたにも関わらず、心配が尽きませんでした。
奥さんのお義父さんも過去に借金をしてかなり苦しんでいたようで、彼女はサラ金に対して拒否反応にも近いものがありました。
そのため私も、付き合っている時から借金については決して口にしませんでした。
私が借りているという話も、正直に話すことはできなかったのです。
そんなこんなしているうちに借金も払い終わり、今後は二度と借りることはない、と誓いました。
そんな私が何を思ったのか、住宅ローンを組んでマンションを買うというのです。
心配しないわけがありません。
もし私の経歴に事故がなければ、問題なく住宅ローンを組むことができるでしょう。
でも、ほんの数年前まで借金を返済していた事実があるのですから、銀行の住宅ローンを組むことはできないかもしれません。
仮にローンが組めなければ、私自身に何らかの理由があるということが、奥さんにバレてしまいます。
これは本気で悩みました。
先に奥さんに打ち明けてしまうべきか・・・それとも黙ったままローン審査を受けるべきか・・・
結局私が選んだのは、情けないことに後者の方でした。
