第7話
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遂に来てしまった、住宅ローンの審査!!
これまでは何となく聞いては忘れてを繰り返していましたが、やっぱり現実に引き戻されます。
ローン審査を受けること自体は別に嫌というわけではないのですが、通らなかった時のことを想像すると、かなり気分が落ち込んでしまいます。
個人的な買い物であれば何でもないことですが、住宅購入になると、やっぱり責任感が違います。
奥さんと今まで幸せに生きてきたつもりですが、このローンが原因で険悪な雰囲気になったらどうしよう…
そんな最悪な考えも、頭に浮かんできます。
どちらにしてもローンを組むしかないのですが、緊張のローン用紙の記入が始まりました。
ローン用紙への記入は本当に面倒くさい!
これまでローンを組んだ経験がある人には解かると思いますが、ローン用紙への記入は非常に面倒です。
ローン用紙というのは、とにかく長くて細かい文字が多くて、何回も名前や住所を書くことになります。
さらにはチェック欄のようなものもあり、一つ一つしっかり目を通す必要があります。
その説明も営業マンがしてくれますが、時間も非常にかかります。
しかも、その説明を聞いても専門用語とかが多すぎて、よく解かりません。
住宅ローンのように大きなお金を借りる場合には、ローン用紙だけではなく、様々な契約書類や保険用紙なども必要になりますので、それにも毎回住所やら名前やら、電話番号やら書かなければいけません。
しかも、あちこちに印鑑を押すので、それについても大変です。
私は仕事上、そのことについても話は聞いていましたので、ある程度の覚悟はしていました。
でも、現実は違うものでした。
最初に受けるのは仮審査
最初に売買契約をするための書類を記入したのですが、その後に出されたローン用紙は意外と質素でした。
通常、ローン用紙は何枚も重なっていて、もっと色々書くことがあると思っていたのですが、非常に簡単な用紙だったので拍子抜けしました。
記入する項目は色々ありましたが、結構簡単だったので安心しました。
スラスラ書いていくと、担当の方が言いました。
不動産屋(以下、不)「こちらの〇〇銀行さんと、××銀行さんの仮審査を受けましょう」
私「えっ、二つ受けるんですか?」
不「〇〇銀行の方が金利は低いのですが審査が厳しくて、一応は審査の通りやすい××銀行さんの方も受けておくと安心ですので」
そうか、私は元々あまり信用されていないんだな…と思いました。
余談ですが、この住宅ローンの審査には、通りやすい職種というものが存在します。
一般的に知られているローンの審査が通りやすい職種は公務員ですが、他には看護師の方も通りやすいと言われています。
どちらも社会的に信用されている職業ですので、安心して銀行もお金を貸してくれるそうです。
実は、工場の作業員をされている方も、審査は通りやすいみたいです。
こちらは大きな工場に限られますが、非常に安定しているからだと考えられます。
逆に個人事業主の方や中小企業の社長、自由業の方などは、何年も儲かっていることが証明できない限り、銀行のローンは難しいみたいです。
そのような一見すると勝ち組に見える方よりも、一般企業のサラリーマンの方がローンというのは通りやすいのです。
私はサラリーマンでしたので、一応は簡単にローンが組めると思われていました。
二つの銀行で仮審査を行うというのも、本来であれば大した理由でもなく、片方の銀行は滑り止め程度のはずだからです。
私も「これくらいなら」と楽観視していましたし、最低でも滑り止めの銀行のローンは通ると思っていました。
記入を終え、私は奥さんと一緒に自宅へ帰りました。
その後は住宅ローンを組んだことを上司や仲間に伝え、これで住宅持ちの仲間入りをした、と思いました。
そして数日後、私の携帯に不動産屋の担当者から着信がありました。
担当者からのお知らせは、私が仮審査に落ちたという報告でした……
