第4話
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マンション購入を決めたはずなのに、やっと電話した不動産屋の話にビビり、電話を切ってしまった私は、かなりテンションが下がりました。
そうです、ビビり屋特有の「もう電話したくない」病です。
別に問題があったわけではないのに、何故か電話先の不動産屋に恐怖を感じました。
「そう言えば、不動産屋は昔は怖い人がやってるイメージがあったな…」などと考えだしたらキリがありません。
次のお店に電話をすることに躊躇う私は、その後、人生でも大きな選択をしようとしていることに遂に気付いてしまいました。
マンションは車よりも高価!?
奥さんには、電話したマンションが埋まっていると伝えましたが、どうも納得できないみたいです…
私がすぐに電話を切ってしまったことが、気に入らないらしいのです。
「なんで色々聞かないの?」
「違う物件聞けばいいじゃない!!!」
そうなんですよね、でも今更なんですよ。
電話切っちゃったんですからね。
仕方ないので、「また別のマンションを選んで電話するよ」と言うしかありませんでした。
その日はネットで探しました。
それも凄く探したのですが、なかなか見つかりません。
いくつかピックアップして、その日は終わり、後日にそれらのマンションを見に行くことに決めました。
後日、ピックアップしていたマンションの大体の場所を調べて、車を走らせました。
東京などの都会と違って、地方の都市はマンションも余程の街中でなければ、点々バラバラに存在します。
その地域の中で、ひと際高く見える建物がマンションということもありますので、何となく場所が解かれば、詳しい住所が載ってなくても見つけることは、そこまで難しくありません。
私の探したマンションも、案の定一発で見つかりました。
そこは築年数が2年と、まだ新しい方に入るマンションでした。
マンションに向かう道を車で走り、一度、二度、三度と、どう見ても怪しい動きをしながら、外観を確認しました。
それでビビッときてしまったのです。
「ここにしようよ!!」と私は興奮気味に奥さんへ話しました。
奥さんも「そうだね、でも一度部屋の中を確認してからね」と言われて、またしても私は不動産屋へ電話をすることになりました。
電話自体あまり好きではなかったのですが、奥さんから言われた言葉に諭されました。
「人生で一番高い買い物するんだから、マンションは車を買うより高いんだよ」
ふと、上司が一軒家を買った時の話を思い出しました。
上司が家を建てたばかりの時、笑いながら「人生で一番高い買い物をしたよ」と言っていた話です。
話半分で意識はしていませんでしたが、家を買うということは、ほとんどの人にとって人生で最も高い買い物をするわけです。
コンビニでおにぎりを買うのとは、わけが違います。
「これは覚悟の買い物なのだな」と、気を引き締めたのを覚えています。
そして、私はその日のうちに不動産屋へ電話をして、マンションの内覧をさせてもらいたい旨を伝えました。
